藤田 敦(Atsushi Fujita)

大阪大学 大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻
モバイルコンピューティング講座(東野研究室)
博士後期課程3年
a-fujita[atmark]ist.osaka-u.ac.jp
Atsushi Fujita
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近況

 2017年1月  電子情報通信学会 モバイルネットワークとアプリケーション (MoNA) 研究会 で発表を行いました
 2017年2月  情報処理学会 第68回 高度交通システムとスマートコミュニティ (ITS) 研究会 で共著論文の発表がありました

経歴

 2011年3月  大阪大学 基礎工学部 情報工学科 卒業
 2015年3月  大阪大学 大学院情報科学研究科 博士前期課程 修了(情報ネットワーク学専攻)
 2015年4月  大阪大学 大学院情報科学研究科 博士後期課程 入学(情報ネットワーク学専攻.現在に至る)

研究内容

研究分野:高度交通システム(Intelligent Transportation Systems, ITS)

研究テーマ1:車車間通信を用いた車両間協調による周辺車両群の存在把握

 路車間DSRC(狭域通信)を用いた交通情報や安全運転支援情報の配信が広く利用されるようになっていますが,広域へのサービス展開はコストの観点から容易ではありません.そこで,車車間通信を活用し,各車両が自車の位置情報を定期的にDSRCで送信することで,近隣の車両存在把握を車両相互に行う周辺把握技術への注目が高まっています. しかし,車載器の普及段階では車載器非搭載車両の情報を知ることができないなどの実用上の課題が多く存在します.一方で,車載レーダーやカメラなどの車両の自律安全を目指した周辺認識デバイスが普及しつつあるなどの現在の状況もふまえて,自車周辺に存在する車両の正確な存在把握を行うための研究に取り組んでいます.GPS受信機と全方位レーダーや全方位カメラなどの周辺認識デバイス,および,DSRC対応機器を保持する搭載車両が一定の割合で存在する環境を想定し,現在までに,GPSから測位した自車両の現在の位置情報と周辺車両認識デバイスの検知結果より計算した周辺車両への相対位置情報を,車車間通信により搭載車両間で共有する.そして,各搭載車両が複数の位置情報を統合することで,自車の周辺認識デバイスでは把握できない車両も含めた周辺車両の存在を把握するプロトコルを設計しています.シミュレーション実験により提案手法の性能評価を行った結果,車載器搭載車両が全車両の30%程度であっても,車載器搭載車両周辺の半径500m以内に存在する車両の約60%を位置誤差2.0m以下で高精度に把握できることを明らかにし,提案プロトコルにより十分な周辺認識を達成できることを示しています.

研究テーマ2:周辺車両の存在把握に基づいたドライバーや先進車両の運転支援

 自動運転の普及は目前に迫ってきています.2020年代の準自動運転システム(加速・操舵・制御のすべてを基本的にシステムが担う)の試用開始を目標とした技術開発が進められており,測域センサやミリ波レーダ,車載カメラを活用し,周囲の状況をリアルタイムに判断することにより,ドライバーの安全運転を支援する先進安全技術が実用化されています.その一方で,車載デバイスの検出範囲を超えた周辺認識には課題を残しています.車両単体による自律的な周辺認識にはその認識範囲に限界があることは明らかです.前方車両群の正確な存在と位置関係が把握できれば,自車両のみならず,後方の自動運転車両やドライバーの運転意思決定(レーン選択や速度制御)に大きく寄与できると考えられます.そこで,測域センサを搭載するいくつかの車両が検出した車両群の相対位置情報を車車間通信可能車両と共有し,それらを適切に合成することで,自車両の車載デバイスの検出能力のみでは把握できない前方広範囲の車両群の位置を認識するための技術を開発しています.他車両の周辺車両の情報を用いることで,自車両の見通し範囲外の車両(トラックの影に隠れてデバイスの検出範囲内にあるが見通せない前方車両など)の存在も正しく認識した上で車両群を形成できるようになります.実車両走行実験も行い,その有用性を評価しています.

研究業績

論文誌

  1. 藤田 敦, 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫, 金田 茂, 高井 峰生, 車車間通信を用いた車両間協調による周辺車両群の存在把握, 情報処理学会論文誌, Vol.56, No.11, pp.2092‒2105, 2015 [link]

国際会議における発表

  1. Atsushi Fujita, Hirozumi Yamaguchi, Teruo Higashino and Mineo Takai, A Method for Identifying Laser-tracked Vehicles Using Velocity Data from V2V Messages, Proc. of MOBIQUITOUS 2016: Proceedings of the 13th International Conference on Mobile and Ubiquitous Systems: Computing, Networking and Services , Nov. 2016 [link]
  2. Atsushi Fujita, Hirozumi Yamaguchi, Teruo Higashino and Mineo Takai, A Study on Identification of Laser-tracked Vehicles Using V2V-based Velocity Information, Proc. of SmartVehicles2016: The 3rd International Workshop on Smart Vehicles: Connectivity Technologies and ITS Applications, June 2016 [link]
  3. Sae Fujii, Atsushi Fujita, Takaaki Umedu, Hirozumi Yamaguchi, Teruo Higashino, Shigeru Kaneda and Mineo Takai, Cooperative Vehicle Positioning via V2V Communications and Onboard Sensors, Proc. of IEEE WiVeC2011: The 4th IEEE International Symposium on Wireless Vehicular Communications, Sep. 2011 [link]

国内学会における発表

  1. 西村 友佑, 藤田 敦, 廣森 聡仁, 山口 弘純, 東野 輝夫, 諏訪 晃, 浦山 博史, 竹嶋 進, 高井 峰生, 自動運転車両と従来車両の混在が相互の走行にもたらす影響の検討, 情報処理学会 第68回 高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会, Vol.2016‒ITS‒68, No.3, pp.1‒8, 2017年2月 [link]
  2. 藤田 敦, 山口 弘純, 東野 輝夫, 高井 峰生, [奨励講演] 近接車両センシング情報のリアルタイム共有のための車車間通信プロトコル, 電子情報通信学会 モバイルネットワークとアプリケーション (MoNA) 研究会, 信学技報, Vol.116, No.406, MoNA2016-30, pp.7‒12, 2017年1月 [link]
  3. 藤田 敦, 山口 弘純, 東野 輝夫, 高井 峰生, 車車間通信を用いた測域センサ情報の共有にもとづく前方車両群の相対位置把握, 第24回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 (DPSWS2016), Vol.2016, pp.31‒39, 2016年10月 [link]
  4. 藤田 敦, 山口 弘純, 東野 輝夫, 高井 峰生, 車両速度情報と測域センサ情報を併用した前方車両認識手法の検討, 電子情報通信学会 モバイルネットワークとアプリケーション (MoNA) 研究会, 信学技報, Vol.115, No.436, MoNA2015-55, pp.85‒90, 2016年1月 [link]
  5. 藤田 敦, 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫, 金田 茂, 高井 峰生, 車両間協調による自車周辺エリア内の混雑状況把握, 2015年度 情報処理学会関西支部 支部大会, E‒18, pp.1‒8, 2015年9月 [link]
  6. 藤田 敦, 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫, 金田 茂, 高井 峰生, 安全運転支援に向けた車車間通信による協調型車両位置推定, 情報処理学会 第49回 高度交通システム (ITS) 研究会,Vol.2012‒ITS‒49, No.5, pp.1‒7, 2012年6月 [link]

受賞歴

  1. 優秀論文賞, 情報処理学会 第24回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2016), 2016年10月(参考
  2. 若手研究奨励賞, 電子情報通信学会 モバイルネットワークとアプリケーション (MoNA) 研究会, 2016年1月(参考
  3. 学生奨励賞, 情報処理学会関西支部 2015年度支部大会, 2015年9月(参考.38名中6名が受賞)
  4. 無線アプリケーションコンテスト 優勝, Freescale社, 2011年8月(博士前期課程のネットワーク演習の一環で開催.チーム参加)
  5. 楠本賞, 大阪大学, 2011年3月 (基礎工学部情報科学科 卒業生代表)

その他

 2014年4月〜 情報処理学会 学生会員
 2015年4月〜 大阪大学 大学院情報科学研究科 リサーチ・アシスタント(RA)
 2016年10月  CPS-IIP project(NII,北大,阪大,九大)ブース説明員(CEATEC JAPAN 2016)

連絡先

住所  〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-5 大阪大学 大学院情報科学研究科 A棟502号
所属  大阪大学 大学院情報科学研究科 [web]
講座  情報ネットワーク学専攻 モバイルコンピューティング講座 東野研究室 [web]
TEL  06-6879-4557
FAX  06-6879-4559
メール  a-fujita[atmark]ist.osaka-u.ac.jp